Saturday 5 September 2009

5.ラマユル・ゴンパと愉快な仲間たち

 ラマユルゴンパを中心に散策。村の人々。世界中から集まっているバックパッカー。ラマユルゴンパはにぎやかだ。

 ゲストハウスのおばあさんに聞いた話では、昔々ラマユルは湖だったようだ。ここは湖底だったのだ。湖が干上がってできたのがこの土地だと言う。それを示す資料は何もないが、ラマユルに残る伝説にそのことが語られているという話だ。その伝説とは、かつて湖に住んでいた竜神の供養のために湖面に蒔いた麦が卍型になったという話。卍はラマユルという意味で、この土地の名前の由来でもあるという事だ。

 ラマユルゴンパ内を散策していると、顔にスカーフをぐるぐる巻きにして、手には棒を持って、細い路地から僕の前に誰かが飛び出して来た。一瞬テロリストかと思いびっくりして一歩退いた。子坊主が観光客をおどかして遊んでいるようだ。僕は彼にラマユルゴンパについて尋ねてみた。すると彼は「ここは今からリキルゴンパだ。ゴンパの名前が変わるとは、これいかに。」と足を一歩前に大きく踏み込み、棒で地面を”トン”とつついて切り返してくる。僕は混乱した。すると後ろから兄貴格の子坊主がでてきて、「こいつは、こうやって観光客を相手に禅問答をして遊ぶのが好きなんです。どうもすみません。」といって、いたずら好きな子坊主に頭を下げさせた。

 後でジミーに聞いた話によると、ラダックの仏教は禅問答形式の修行があり、それによって真理に少しでも近づこうとするようだ。

 その問答の答えは、”名前とか名声にとらわれずに、自然体で生きるべし”みたいなことかもしれない。

Children at Lamayuru


 ラマユルの子供たち。ドラゴンゲストハウスに遊びに来ていた。

Prayer wheel


 ラマユルゴンパ内のでかいマニ車を勢いよく回すおじいさん。いろんな人のブログで見かけるので、きっと名物的なお方なんでしょう。

Lama children


 ラマユルゴンパをバックの子坊主たち。

Lama boy


 僕に禅問答らしき事を挑んで来た子坊主。「そもさん」「せっぱ」 ラダックの一休さん。

girl at Lamayuru


 羊飼いの女の子。ワンラへの行き方を聞いた。「あっち」と指差し教えてくれた。ありがとうね。

0 comments:

Post a Comment

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...