空港に着くとジミーが迎えに来ていた。「ジュレー」ラダックのお決まりの挨拶の言葉で僕は迎えられた。「ヤ・ジュレー」と僕も返す。お互いにハグをしてから、ジミーの車に乗り込む。ジミーは僕の大切な友人だ。
空港からまっすぐレーの街に向かう。レーにある一番大きな交差点は、日本ではめずらしいロータリー式の交差点になっている。大きなマニ車を横目に見ながら交差点に入り、ロータリーを時計回りに走りながら、出て行く道を選択する。ロータリーより左方向に進むと観光客用のゲストハウスやホテルがたくさんある区画に進んで行く。真っすぐ行くとマーケットに入る。右に進むとオールド・レーと言われる下町に入って行く。僕たちは右側に進んだ。ジミーの家はオールド・レーにあるのだ。雄大なレー・パレスが目の前にせまってくる。砂ぼこりを巻き上げながら、ジミーの車は止まった。
ジミーはレーでは珍しくムスリムだ。ムスリムとはイスラム教を信仰する人の事。レーでは80%がブッディスト。20%がムスリムだ。ジミーの家族構成は奥さんのクルスン。ジミーの二人の息子のアビディンとアクタル。そしてクルスンの妹のラジー。家族はラダックの伝統的な家、木と石と土壁で彩られている白亜のラダッキハウスに住んでいる。
ジミーの奥さん、クルスンが運んで来たラダッキ・パンのタギ・カンビルとグルグル茶に舌鼓を打ちつつ、今日からの予定を地図を広げてジミーと話合う。僕たちはレーの街で必要物資を調達して、ジミーの車に乗り込みラダッキ・ミュージックのボリュームを上げると、スリナガル・ハイウェイを北に走らせた。
屋上に上がって見る。レーの街が一望できる。空は青く、風がここちいい。
クルスンがグルグル茶とラダッキ・パンのタギ・カンビルを持ってきた。タギ・カンビルにバターをつけて食べる。うまい。うまい。
ジミー家のラダッキ調度品。グランドファザーのグランドファザーから代々受け継いでいる。
ジミーの息子のアクタル。ズボンがなかなか履けずかなり悪戦苦闘している。
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