Friday 25 September 2009

25.ヌブラとヌードルの真実

 カルドン・ラの頂上に立っている。かなり寒く、風が強い。たくさんのタルチョが時おり吹く突風と共に「ゴッ」「ゴッ」と野太い声ではもっている。

 ジミーが「頭が痛い」といっている。高山病の症状が出始めている。さすがの高地で生活しているラダッキも標高5602メートルは堪えるみたいだ。僕はなんともない。

 ルーフにたくさんの自転車を乗せたバスが次々と入ってくる。アングロサクソン系の観光客がバスから降りて自転車をおろし、カルドン・ラからレーまで自転車で激滑走するのだ。世界には命しらずがたくさんいる。僕はそんな奴らが大好きだ。

 カルドン・ラをレーとは反対側に降りるとヌブラという土地がある。ヌブラは昔昔ラダックと東トルキスタンの貿易の拠点ですごく栄えていたらしい。そして近年インドと中国の国境が封鎖され、今は静かな村に戻ってしまっている。僕が今立っているカルドン・ラを突っ切るビーコン・ハイウェイが貿易ルートになっていたのだ。歴史に翻弄され続けた村々がここにはある。そして今も翻弄され続けている。

 カルドン・ラの茶店で僕らはヌードルを食べる。ジミーがここのヌードルはすごくうまいと言う。僕も食べてみる。たしかにうまい。この麺のちぢれ方。そしてこの食感。これは僕がよく知っている味。まさしくそこで出されたのは○清のカレーヌードルだった。

 さぁ。レーに戻ろうか。

Khardung La


 カルドン・ラ頂上では多くのタルチョが旗めいている。

Khardung La


 カルドン・ラから見える山。雪をかぶっている。

Jimmy at Khardung La


 高山病の症状が出て少しへこんでいるジミー。

noodle at Khardung La


 まさにこの味と麺のちぢれ方は○清のカレーヌードルだった。

Khardung La


 さぁ。レーに戻ろうか。

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