Friday 4 September 2009

4.月世界ラマユルとゲストハウスの日常

 僕らはラマユルで降ろしてもらい、ジミーはレーへ戻って行く。ラマユルはレーからすごく離れているのに、まるで近所のコンビニにでふらりと買い物でもしたかのように、すずしい顔をしてジミーは帰って行った。

 ラマユルは標高3450メートル。到着して誰もが発する第一声はみんな同じだ。
「なんてすばらしいところなんだ。」

 ラマユルはトラディショナル文化の中にモダン文化が見え隠れする不思議な場所だ。観光客は多いのでゲストハウスやホテルがたくさんあるが、それらはラマユルの風景の中に同化している。というのも昔からある建物をそのまま活用しているからだ。正確に言うと同化してるのではなく、それ自体が昔からあるラマユルの日常の風景なのだ。

 ゴンパたちは月世界のような風景の中にとけ込んでいる。たぶん月面よりも有機的で美しい所だと思う。

 今日の宿はドラゴンゲストハウスにした。一緒に車に乗ってきたアメリカ人のグランもここに泊まる。彼は角部屋の高い部屋だ。僕は階段下のトイレから近い一番安い部屋にした。200ルピー、日本円にして380円ほどだ。ゲストハウスは伝統的なラダッキハウスで、ちょっとした斜面に建っていて、ゲストハウス前に広がる庭と、となりのレストランがつながっていてなかなか面白い作りになっている。

 屋上からグランの「ヘイ、カモン グッド、ビュー」の声が聞こえたので僕も屋上に上ってみる。そしてその風景の素晴らしさに、僕らは呆然とし言葉を失う。ゲストハウスの裏手には圧倒的な存在感の岩山が迫ってきており、その頂にはゴンパが散らばって建っている。裏手の幹線道路の向こうにはインダス川が悠々と流れており、そのむこうにも岩山が聳え立っている。そしてラマユルは緑で囲まれていて、徹底的に静謐であり神秘的だった。

Dragon guest house at Lamayuru


 美しいドラゴンゲストハウス。伝統的な作りのブッディストのゲストハウスだ。

Dragon guest house at Lamayuru


 庭には花が咲いている。標高の高さを忘れさせてくれるような美しさだ。

Dragon guest house's grand mother


 ゲストハウスの入り口にたたずむ主のおばぁさん。いつもにこにこ迎えてくれる。

Furniture


 このゲストハウスの調度品も古くて立派だ。代々受け継がれているのだろう。

Room in dragon guest house


 ちなみに清潔で快適な僕の部屋。一泊200ルピー。日本円で380円くらい。

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