Sunday 27 September 2009

27.老人はコインを抱く

 ガングラス村を後にして、シャンティ・ストゥーパに向かう。

 若き日の中村行明上人がラダックの人々と協力しながら建てたお寺だ。1985年建築なのでまだ新しい。車でシャンスパ村に入っていくと手作りの小さな看板が村の入り口にかかっており、そこには”シャンティ・ストゥーパ”とつたないカタカナで書かれていた。見上げると高台の上にそれは建っていた。

 高台に登り、シャンティ・ストゥーパの入り口に車を止めて入っていく。そこから見えるレーの眺めは最高だった。東に顔を向けると右にレーパレス、左にナムギャル・ツェモがまるでひこ星とおり姫のようにお互いに見つめ合うかのように建っていた。その手前には緑に彩られたシャンスパ村が広がっている。シャンティ・ストゥーパの回りを一周しながら高台からの景色を堪能する。

 左に目を向けると椅子に一人の老人が座っている。僕が日本人と分かると老人が「ここで待っててください」と言い残し、シャンティ・ストゥーパ横の小さな建物に入っていく。そして2,3分ほどするとそこから出てきた。老人の手のひらに乗っている小さな巾着袋の中には、シャンティ・ストゥーパをいっしょに作った日本人の思い出とともに、500円玉1枚、100円玉2枚、50円玉1枚、10円玉3枚が大切そうに入っていた。

Shati stupa


 高台にあるシャンティ・ストゥーパ。

Shati stupa


 シャンティ・ストゥーパからレーの方を望み見る。

Shati stupa


 シャンティ・ストゥーパ。別角度から。

view from Shati stupa


 シャンティ・ストゥーパからみえる。レーパレスとナムギャルツェモ

oldman from Shati stupa


 シャンティ・ストゥーパで出会った老人

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