Tuesday 9 February 2010

9.スクルブチャン村

 途中の分岐を右に方向をとり、しばらく行くとスクルブチャン村が見えて来た。正面に渓谷から突如生えていたかのような岩肌が右に左に大きく広がっている。よく見ると村やゴンパが岩肌に張り付いている。その様は壮観だった。村の中を進んで行くと、村道が少しずつ狭くなり、行き止まりになってしまったので、また少し戻り広いスペースを使って車をUターンをさせる。僕は車から降りて村の散策を開始した。

Skurbuchan village

スクルブチャン村ゴンパ。
フジツボのように岩肌に張り付く。
太陽の光を受けた村。
黄金色に輝いている。
木々の間から垣間みるその勇姿は、
まるで夢のような光景。


 車はゆっくりと僕の後をついてくる。ジミーはツェグの実を食べながら、景色を楽しみつつハンドルを握る。本当に絵になる村なのだ。

Skurbuchan village

三階建ての家。
古くて大きな家。
僕は古い家が好きだ。
その匂いが好きだ。
その手触りが好きだ。
その圧倒的な存在感が好きだ。
老人は言う。
ありがとうよ、そう思ってくれるだけで、
生きてる価値があるってものよ。
僕は言う。
僕もいつかあなたのようになりたいと。


 村人たちがたくさんいる場所に出て来た。これから農作業に行く農婦たち。食事の準備をしている親子。油を売っているおじさん。沢山の人たちがいる。

Skurbuchan village

スクルブチャン村の親子。
これから食事の準備。
それともあとかたずけ。
木漏れ日の中で親子そろって、
幸せな時間を過ごす。
まったりと流れる時間は
まるで異空のよう。
僕はそんな幻の中をふにゃふにゃ漂ってる感じ。


Skurbuchan village

よこから見るスクルブチャンゴンパ
山肌の上を亀の親子のように連なる、
不思議な光景。
地層の年輪とゴンパの年輪。
どちらも一年ごとに確実に刻まれて行く。
遠い遠い昔話をききたいな。


 僕らはこの村を散策し終えると、スクルブチャン村を後にした。

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