Saturday 13 February 2010

13.チクタン城

 僕とジミーはラジーとラジーの友達を車に乗せて、チクタン村の周りの村々を案内してもらう。サンジェルンマ沿いを走る。サンジェルンマの向こう側に雑木林が広がっている。その林を見てジミーが
「あれはラフポイント。」
「ラフポイント。何それ?」
「愛を交わす場所。」
「ああラヴポイント。」
「チクタン村の人々はみんなあそこで愛を交わすんだ。」
するとラジーが後ろから
「うそうそ、信じちゃだめ。ジミー一級のくだらないジョークなんだから。」
 そんな会話が続く中、左手にチクタン城が見えて来た。その姿は戦乱の歴史を強く僕の心に印象づけた。

Chiktan village

チクタン城。通称ラジーカル。
ラジーと同じ名前だ。
今は廃墟になっている。
岩山の上にそびえるその姿に、
昔の強さの象徴を感じ取る。


Chiktan village

文献では16世紀にパキスタンの職人によって作られ、
��9世紀後半までは攻撃をうけつつも
使われていたそうだ。
ただし、地元の人々は2000年前に作られたと言う。
干しレンガと泥モルタルと木だけで作られたチクタン城。
まるで岩山から咲き生まれたように建っている。


Chiktan village

ちなみに1913年のチクタン城。

Chiktan village

チクタン城のある村の名前はカルドン村。
チクタン城の下にカルドン・マスジドが、
城を見守るように佇んでいた。


Chiktan village

カルドン・マスジドの内部。
礼拝後の静かな時間。
チクタン城からの風と、
窓越しの太陽の光。
神聖でおだやかな時間。


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