僕たちは昼食を食べ終えると、アクタルを病院に連れて行く事にした。雨がより激しさを増して降っている。雨具を持っていないので、このままアクタルを連れて行くと風邪を引いてしまうかもしれない。僕たちは考える。ジミーが大きいビニール袋をはさみで切り始めた。切って穴をあけたところにアクタルに顔と手を入れながら袋をかぶせる。なるほど簡易レインコートの出来上がりだ。
アクタルのレインコート。
僕たちはみんなで診療所に向かう。30分ほど雨のスリナガルの中を車を走らせて診療所に到着する。スリナガル滞在の初日に訪れた時は診療所が休みだったのだ。アクタルのかかりつけの診療所は雑居ビルの二階にある小さなところだった。全員で行っても狭い診療所の中邪魔になるだけなので、僕は車の中で待つ事にした。駐車場がないので小さな店の前に止めて、みんなは診療所に入っていく。しばらくして車が具合が悪い場所に止まっている事に気づく。測道を遮るように車を止めているのだ。始まりは5分後だった。カシミリアンが車に近づいてきて、
「こんなところに車を止めると邪魔じゃないか」
と言う。僕は
「すまない」
とあやまり、
「連れが戻ってくるまで許して欲しい」
と答える。こんどは目の前の小さな店から店主とその友人と思われる人たちが出て来る。店主はかなり興奮した様子で僕に向かって腕を大きく振り上げ
「商売の邪魔だからどいてくれ」
と言う。僕は彼らに
「僕は日本から来たツーリストだ。運転手が戻ってくるまで待って欲しい」
と言う。そうすると店主の友人とおぼしき人は
「ヒロシマ、ナガサキ」
と言うと僕に握手を求めてくる。
「こいつはいいんだ」
と言うような事を言いながら、また興奮して何かを言おうとした店主を鎮めてくれた。
しばらくすると軍人がやってきて
「車を移動しろ」
と言う。僕はまた
「日本人のツーリストだ」
と告げると、その軍人はさきほどの人と同じように
「ヒロシマ、ナガサキ」と言うと握手を求めてきた。ついには
「オーケー車はここに止めても問題ない」
とも言ってくれた。
まったく一人で車で待っていても退屈しない。沢山の訪問者がやって来る。その度に自己紹介をして握手を求められる。昔々、欧米諸国に果敢に立ち向かっていって散っていった日本の姿は、カシミリアンの心に深く共鳴しているようだった。
車の中から見る雨のスリナガルの街。
まるでリドリー・スコットの映画のワンシーンのようだ。
一時間ほどしてみんなが戻ってきた。アクタルの経過は、以前来た時よりも良好という事だった。リハビリのやり方などを教えてもらっていたらしい。
アクタルの診療内容。
僕たちはみんなをハウスボートに送っていき、僕とジミーはスリナガルの夜に繰り出す事にした。僕たちはダル湖に向かう。相変わらずダル湖には雨なのに国内からの観光客が多く、夕暮れのライトアップに浮かび上がる船は美しかった。
夕暮れのダル湖。
夕暮れのダル湖。
遠くに並んでいるハウスボートが美しい。
僕たちは夜のカティダルワザ・グルドワラに向かった。マスジドの周りにたくさん露天が出ている。
カバブ。
カンチ。
カティダルワザ・グルドワラ。
僕たちはカティダルワザ・グルドワラを後にしてハウスボートに戻る。夕食がすでに出来ていて、僕たちはそれを食べ終えると、シャワーを浴びて眠りに入る。
チャシャ・フード。
アクタルのレインコート。
僕たちはみんなで診療所に向かう。30分ほど雨のスリナガルの中を車を走らせて診療所に到着する。スリナガル滞在の初日に訪れた時は診療所が休みだったのだ。アクタルのかかりつけの診療所は雑居ビルの二階にある小さなところだった。全員で行っても狭い診療所の中邪魔になるだけなので、僕は車の中で待つ事にした。駐車場がないので小さな店の前に止めて、みんなは診療所に入っていく。しばらくして車が具合が悪い場所に止まっている事に気づく。測道を遮るように車を止めているのだ。始まりは5分後だった。カシミリアンが車に近づいてきて、
「こんなところに車を止めると邪魔じゃないか」
と言う。僕は
「すまない」
とあやまり、
「連れが戻ってくるまで許して欲しい」
と答える。こんどは目の前の小さな店から店主とその友人と思われる人たちが出て来る。店主はかなり興奮した様子で僕に向かって腕を大きく振り上げ
「商売の邪魔だからどいてくれ」
と言う。僕は彼らに
「僕は日本から来たツーリストだ。運転手が戻ってくるまで待って欲しい」
と言う。そうすると店主の友人とおぼしき人は
「ヒロシマ、ナガサキ」
と言うと僕に握手を求めてくる。
「こいつはいいんだ」
と言うような事を言いながら、また興奮して何かを言おうとした店主を鎮めてくれた。
しばらくすると軍人がやってきて
「車を移動しろ」
と言う。僕はまた
「日本人のツーリストだ」
と告げると、その軍人はさきほどの人と同じように
「ヒロシマ、ナガサキ」と言うと握手を求めてきた。ついには
「オーケー車はここに止めても問題ない」
とも言ってくれた。
まったく一人で車で待っていても退屈しない。沢山の訪問者がやって来る。その度に自己紹介をして握手を求められる。昔々、欧米諸国に果敢に立ち向かっていって散っていった日本の姿は、カシミリアンの心に深く共鳴しているようだった。
車の中から見る雨のスリナガルの街。
まるでリドリー・スコットの映画のワンシーンのようだ。
一時間ほどしてみんなが戻ってきた。アクタルの経過は、以前来た時よりも良好という事だった。リハビリのやり方などを教えてもらっていたらしい。
アクタルの診療内容。
僕たちはみんなをハウスボートに送っていき、僕とジミーはスリナガルの夜に繰り出す事にした。僕たちはダル湖に向かう。相変わらずダル湖には雨なのに国内からの観光客が多く、夕暮れのライトアップに浮かび上がる船は美しかった。
夕暮れのダル湖。
夕暮れのダル湖。
遠くに並んでいるハウスボートが美しい。
僕たちは夜のカティダルワザ・グルドワラに向かった。マスジドの周りにたくさん露天が出ている。
カバブ。
カンチ。
カティダルワザ・グルドワラ。
僕たちはカティダルワザ・グルドワラを後にしてハウスボートに戻る。夕食がすでに出来ていて、僕たちはそれを食べ終えると、シャワーを浴びて眠りに入る。
チャシャ・フード。
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