Monday 22 March 2010

47.ダルガ・マスジドにて

 僕たちはダルガ・マスジドに向かう。ダルガ・マスジドの裏側に出てみると、そこには緑の中にお墓が点々と広がっていた。自然の花畑の中にお墓があるという感じだ。静かな環境の中で沢山の人が眠っている。

masjid

緑の中イスラム式のお墓が広がる。

 表側に回って車を駐車場に止める。このダルガ・マスジドは本当に大きい。ダル湖の東が側にそってドンと構える姿は重量感があふれている。

Dal lake and old men

ダル湖の観光船の船頭さん。

 ダルガ・マスジドは別名、ハズラバル・マスジドとも呼ばれており(呼び名がたくさんあるらしい。)複数の宗教のミックス型のマスジドなのだ。確認できたものではイスラム教とヒンズー教はミックスされていた。マスジドの前は芝生が広がっていて、家族連れがたくさん遊んでいた。このマスジドの中はモハンマドの神聖な髪の毛が保管してあると伝えられている。

Darga masjid

ダルガ・マスジド。
別名、ハズラバル・マスジド。
重量感、安定感あふれているのに
繊細な感じも伝わってくる
中性的なマスジドだ。


Dal lake and Boatman

ダルガ・マスジド沿いの
ダル湖の船と船頭さん。


 僕たちはダルガ・マスジドでまったり過ごしていると日が暮れ始める。サダは今からバスの仕事に戻るべく僕らと別れた。みんなで車に乗り込むと、ダルガ・マスジドを後にした。ハウスボートの近くの駐車スペースに車を止めて「テロはビジネスだ」と言っていた店主に挨拶をした。

Shopkeeper

ハウスボートそばの店。
毎日お世話になっている。
店の主人とは顔見知りだ。


 ハウスボートに戻るとすっかり暗くなっていてライトに照らされた船が薄闇に浮かび上がっていた。

House boat in the night

ハウスボートの夜。
二階部分が僕たちの部屋。
長く居るので愛着が湧いて、
まるで自分の家と同じように感じてしまう。


 僕とジミーはハウスボートで休憩した後、マーケットに出かける。夜のマーケットも賑やかだった。僕は露天のCDショップに興味をもち一枚づつチェックをする。全てブート盤でCD一枚に二枚~四枚分のアルバムが入っている。おのおののアルバムには関連性はなく、いろいろなアルバムをちゃんぽんにして焼いてある。DVDも同じで5年以前のハリウッド映画が多い。他にもいろいろな店を見物する。異国のマーケットはどこの国にいっても興味が尽きず楽しいものだ。しばらくマーケットの中を歩くと、突然強い風が吹いたので僕は空を見上げた。一気に雲が厚くなってきたかと思うと、雨がポツポツと顔に当たる。そして雨が音をたてて本格的に降り始めた。僕とジミーは走って走って走ってハウスボートに戻る。傘とかカッパとかそんな文明的なものは持っていなかったので、体中がずぶ濡れだ。僕たちは順番にシャワーを浴びて出て来ると、すでに食事の準備が出来ていた。外の激しい雨音に耳を傾けながら、僕たちは夕食を食べる。夜遅くまでみんなで談笑して、その後眠った。

Bhaat

夕食です。バトゥーです。

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