Saturday 20 March 2010

45.ターミル・マスジドにて

 ジミーの携帯にサダから電話がかかってきた。今、スリナガルに来てると言う。僕たちはバタマロ・マーケット付近でサダと合流する事にした。

Batamaro market

バタマロ・マーケット。

 バタマロ・マーケットでサダを拾うと僕たちはランチにする事にした。クルスンたちはハイキング・スタイルの昼食を計画をしていて、僕とジミーがダル湖に行っている間にランチの用意をしていたのだった。マーケットがある街のど真ん中に公園がある。僕たちはそこでランチを食べる事にした。柵を越えて公園に入り、芝生の上に腰をおろす。クルスンとラジーは持ってきたランチボックスからみんなに食べ物を分ける。外で食べるバトゥーは美味かった。お米はカシミール米をつかっており、このお米は日本のお米と味が変わらず、ほんのりと甘みを帯びてうまいのだ。コシヒカリ、ササニシキ、カシミール米を出されて当ててみろと言われても、僕には当てられないだろう。それほどうまい米なのだ。

Garden

街のど真ん中にある公園。
右からラジー、ジミー、アクタル、サダ、クルスン。


lunch

食事の準備をするクルスン。

 僕たちは昼食を食べ終えて公園で少し遊んだ後、スリナガル市内の散策に出かける。サダが一人増えたので、市内観光のガイドには事欠かない。まずはカミヤル・マスジドに向かう。小さなマスジドだ。形はアラビアっぽくはなく、なんとなくキリスト系の教会みたいだった。インベーダーゲームを思い起こさせるようなデザインだ。

masjid

カミヤル・マスジド。

 僕らはカミヤル・マスジドを後にして、次にマスジドに向かう。ターミル・マスジドが見えてきた。すごく大きなマスジドだ。車内からマスジドを見ていると外国人がいたので声をかけてみる。スリナガルに来て初めての外国人だった。彼はイタリア人のフリージャーナリストだ。一言二言言葉を交わすと、彼は”グッド・ラック”と物騒な言葉を残し行ってしまった。

journalist

イタリア人ジャーナリスト。

Islam flag

イスラム教のシンボル・フラッグを振る少年。
三日月は発展。星は知識。
緑色はイスラム教のシンボルカラー。
インド国内でこの旗を振る事の意味は
単にイスラム教を訴えているだけでなく、
レジスタンス的意味合いも強いのだ。


 僕たちはターミル・マスジドの中に入ってお祈りをする事にした。中は広くて色彩豊かで明るく、柱に施されているカシミール式の彫刻はまるで宝石のようだった。
 僕は壁に向うとあぐらをして座る。両手をあごの辺りまで持っていき、そして祈る。
「ビスミラ・ヒラクマニー・ラヒム。アルハンドゥ・レラ・ヒルラビル・アラミン・・・」
 ジミーもクルスンもラジーも、みんなお祈りをしている。

Tarmir masjid

ターミル・マスジド。

Tarmir masjid

お祈りをささげる女性。

Tarmir masjid

ターミル・マスジドの窓辺で談話する人々。

Tarmir masjid

ターミル・マスジド内部。

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