僕とジミーはレーに戻るべく車を走らせている。カングラル・チェックポストを左折してレー方面に舵を取る。ボドカルブ付近で天候が悪くなっていき、風が強く、空気も冷たい。
道ばたに7~8人の集団が困った顔をして立っている。僕たちは車を止めて彼らと話をする。バスのルーフの荷台に乗せていた荷物を途中で落として無くなってしまったという事だ。僕たちは途中の道で荷物を見ていない事を伝えると、彼らは非常に残念な顔をした。
僕たちは先を急ぐ、昼もとっくに過ぎていて天候も悪いせいで周りはなんとなく暗くなっている。途中のヘナスクで羊の集団を追い抜く。
羊の集団
羊の集団を追い抜く。
僕たちは車を進める。今日中にレーに到着したかった。標高4000メートル以上のフォトゥ・ラの峠にさしかかる。天候が悪いのと標高が高いのが重なって気温はかなり寒い。
フォトゥ・ラ。
頂上は雪がかすかに舞っていた。
僕たちはさらに先に車を進める。気温ぐんと下がってきて、ラマユルでは本格的な雪が降ってきた。僕たちは悪路をさらに進み、カルシ、ヌルラ、ウレトポ、サスポル、バスゴ、ニムを通り過ぎる。周りはもう真っ暗だ。レーにたどり着いた時には、夜の11時を過ぎていた。今日はジミーの家に泊まる。ジミーの奥さんのクルスンが夕食を作って待っていてくれた。僕は夕食を平らげ深い眠りについた。
僕は朝、目を覚ました。天気は快晴。朝食を頂いてから、家の近くを散歩する。車が一台僕の横を通り過ぎる。そのとき車の窓から声がかかった。
「日本の方ですか?」
それは日本からの女性の観光客だった。僕はジミーを彼女に紹介して、彼の家で少し話をする。彼女はこの近くのラマ僧の家に滞在しているという話だ。ダー・ハヌー観光から戻ってきて、もう日本に帰ると言う事だった。いろいろ話した後、彼女にさよならを言う。
そして、ジミーが携帯を片手に興奮した様子で僕に語る。
「今、サダから電話があった。今日はサダの弟のクシムが仕事でチクタン村にはいないらしい。サダがラジーをスリナガルに連れていってもいいってさ。今ならラジーを捕まえてスリナガルに行ける。明日以降はまたサダが帰って来るので、チャンスは今日しかない。今からチクタン村に行こう。」
もしクシムが後で何か言ってきても、サダが説得してくれるらしい。さっそく僕たちはチクタン村に向かう準備をする。チクタン村から帰ってきたばかりなのに、またチクタン村に行く事になったのだ。まさにタッチ&ゴーだ。こんなタッチ&ゴーなら大歓迎だ。今回はクルスンと彼女の息子のアクタルも連れて行く事にした。ちょっとした家族でのバカンスだ。クルスンの知り合いからも連絡があり、スリナガルからレーに出て来ているので、スリナガルまで送って欲しいという要望だった。ジミーはその要望を受け入れた。僕とジミーとクルスンとアクタルとクルスンの知り合いを車に詰め込んで、チクタン村に向かう。途中でクルスンが持ってきたスイーツを食べる。
バルピ。
甘くておいしい。
So Sweet
しばらく進むと後ろのシートで異変が起こる。クルスンの知り合いはかなり尻がでかいので、僕とジミーの間では彼女の事をビッグヒップと呼ぶようになる。ビッグヒップは気分が悪くなったのか車の窓を開けて吐き出した。窓から顔を出してずっと吐いている。僕たちはまだこの時にはビッグヒップがトラブルメーカーになるとはつゆとも思っても見なかった。
僕らは車を先に進める。ビッグヒップはまだ吐き続けている。ニンム、サスポル、ウレトポ、ヌルラを通過してカルシに到着する。カルシで昼食を食べる。
モモ。
久しぶりのモモ。
うまい。
カルシを後にして車を進める。ラマユルに続く道に入っていくのだが、昨日の悪天候で崖崩れが起きていて、通行止めという看板が立っていた。僕らは旧道に入り、そこからラマユルに抜ける事にした。旧道はつづら折りの道が長く続き、大変な悪路だった。こんな時も、もちろん後ろのシートで窓に顔を突っ込んだビッグヒップは吐き続けている。旧道はラマユル裏の山の尾根を走る。奇怪な地形の岩山が印象的だった。
ラマユルの岩山。
まるで月面。
僕らはようやくラマユルを抜けて、フォトゥ・ラの峠を通る。しばらく進み、カングラルのチェックポストが見えてくる。そこを通過するのはもう三回目なので、軍人とはすでに顔見知りだ。軽く軍人に手を上げて、右方面チクタン村に舵を取り、クローズド・バーを上げてもらい、僕たちはサンジェルンマ沿いに車を走らせる。
道ばたに7~8人の集団が困った顔をして立っている。僕たちは車を止めて彼らと話をする。バスのルーフの荷台に乗せていた荷物を途中で落として無くなってしまったという事だ。僕たちは途中の道で荷物を見ていない事を伝えると、彼らは非常に残念な顔をした。
僕たちは先を急ぐ、昼もとっくに過ぎていて天候も悪いせいで周りはなんとなく暗くなっている。途中のヘナスクで羊の集団を追い抜く。
羊の集団
羊の集団を追い抜く。
僕たちは車を進める。今日中にレーに到着したかった。標高4000メートル以上のフォトゥ・ラの峠にさしかかる。天候が悪いのと標高が高いのが重なって気温はかなり寒い。
フォトゥ・ラ。
頂上は雪がかすかに舞っていた。
僕たちはさらに先に車を進める。気温ぐんと下がってきて、ラマユルでは本格的な雪が降ってきた。僕たちは悪路をさらに進み、カルシ、ヌルラ、ウレトポ、サスポル、バスゴ、ニムを通り過ぎる。周りはもう真っ暗だ。レーにたどり着いた時には、夜の11時を過ぎていた。今日はジミーの家に泊まる。ジミーの奥さんのクルスンが夕食を作って待っていてくれた。僕は夕食を平らげ深い眠りについた。
僕は朝、目を覚ました。天気は快晴。朝食を頂いてから、家の近くを散歩する。車が一台僕の横を通り過ぎる。そのとき車の窓から声がかかった。
「日本の方ですか?」
それは日本からの女性の観光客だった。僕はジミーを彼女に紹介して、彼の家で少し話をする。彼女はこの近くのラマ僧の家に滞在しているという話だ。ダー・ハヌー観光から戻ってきて、もう日本に帰ると言う事だった。いろいろ話した後、彼女にさよならを言う。
そして、ジミーが携帯を片手に興奮した様子で僕に語る。
「今、サダから電話があった。今日はサダの弟のクシムが仕事でチクタン村にはいないらしい。サダがラジーをスリナガルに連れていってもいいってさ。今ならラジーを捕まえてスリナガルに行ける。明日以降はまたサダが帰って来るので、チャンスは今日しかない。今からチクタン村に行こう。」
もしクシムが後で何か言ってきても、サダが説得してくれるらしい。さっそく僕たちはチクタン村に向かう準備をする。チクタン村から帰ってきたばかりなのに、またチクタン村に行く事になったのだ。まさにタッチ&ゴーだ。こんなタッチ&ゴーなら大歓迎だ。今回はクルスンと彼女の息子のアクタルも連れて行く事にした。ちょっとした家族でのバカンスだ。クルスンの知り合いからも連絡があり、スリナガルからレーに出て来ているので、スリナガルまで送って欲しいという要望だった。ジミーはその要望を受け入れた。僕とジミーとクルスンとアクタルとクルスンの知り合いを車に詰め込んで、チクタン村に向かう。途中でクルスンが持ってきたスイーツを食べる。
バルピ。
甘くておいしい。
So Sweet
しばらく進むと後ろのシートで異変が起こる。クルスンの知り合いはかなり尻がでかいので、僕とジミーの間では彼女の事をビッグヒップと呼ぶようになる。ビッグヒップは気分が悪くなったのか車の窓を開けて吐き出した。窓から顔を出してずっと吐いている。僕たちはまだこの時にはビッグヒップがトラブルメーカーになるとはつゆとも思っても見なかった。
僕らは車を先に進める。ビッグヒップはまだ吐き続けている。ニンム、サスポル、ウレトポ、ヌルラを通過してカルシに到着する。カルシで昼食を食べる。
モモ。
久しぶりのモモ。
うまい。
カルシを後にして車を進める。ラマユルに続く道に入っていくのだが、昨日の悪天候で崖崩れが起きていて、通行止めという看板が立っていた。僕らは旧道に入り、そこからラマユルに抜ける事にした。旧道はつづら折りの道が長く続き、大変な悪路だった。こんな時も、もちろん後ろのシートで窓に顔を突っ込んだビッグヒップは吐き続けている。旧道はラマユル裏の山の尾根を走る。奇怪な地形の岩山が印象的だった。
ラマユルの岩山。
まるで月面。
僕らはようやくラマユルを抜けて、フォトゥ・ラの峠を通る。しばらく進み、カングラルのチェックポストが見えてくる。そこを通過するのはもう三回目なので、軍人とはすでに顔見知りだ。軽く軍人に手を上げて、右方面チクタン村に舵を取り、クローズド・バーを上げてもらい、僕たちはサンジェルンマ沿いに車を走らせる。
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