Thursday 19 May 2011

24.自転車とトンゴス村とダーチェ村と食の話。

 今日、自転車を貸してくれるという少年が現れた。さっそく自転車に乗せてもらった。その自転車はパイプの片方に歪んだタイヤ付いていて、もう片方にはハンドルが付いているというもくらいのもので、上り坂はもちろん押して歩き、平坦な道は立ちこぎでないと進まず、下り坂はブレーキがまったく効かないので降りて押す。

 自転車の側面にはHEROの文字があり、もちろんこの自転車を乗りこなしたらHEROになれる。最大付加がかかっている自転車型エクササイマシンの屋外で動かせるやつといったところだ。僕はこの自転車を借りて15キロ先のトンゴス・ダーチェ村まで試乗した。

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 トンゴス村まで2時間かかった。歩くより早かったが体力の消費と相殺されるのどっちがいいかはその人好みの問題である。トンゴス村は小さな村で、5分もあればすべてを見て回る事ができる。村の女性が自転車に乗りたいとおっしゃったので貸してあげるとその女性もこのインドのじゃじゃ馬を乗りこなせずにいた。

 次の村ダーチェはカンジ・ナラを挟んで向こう岸にある小さな村だ。川を渡りしばらく行くと木漏れ日の中に村が見えて来る。村の広場では少年少女たちが青空の下で授業を受けていた。村は山の斜面に横に長く連なっており奥には古く小さなマスジドが鎮座している。この村も10分ほどで全部見て回れるほど小さい。

 村の女が「ガルチェ」訳/どこ行くの?と言うので、「ダーチェ」と答えるとまた「ガルチェ」と返ってきた。僕はまた「ダーチェ」と答えるとまた「ガルチェ」と返ってきた。

 ぼくの村の名前の発音ががさつでへたくそなので会話が成り立たなくなっている。僕は困ったので英語でバイバイと逃げを打った。この村の調査も終わり帰途につく。

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 途中のサムラ村で腹が減ってきたので、昼食を食べる事にした。ラーメンが食べたくなったので、売店でメギというインスタントラーメンを買って店の人に調理してもらった。このエリアの村々は食堂などの店でなくても、頼めばどこでも店先で調理して出してくれる。そこが嬉しいかぎりなのだ。

 売店で腹が減ったよと言うとショップキーパーに家に案内され昼食を頂いた事が何度もある。もし村間トレッキングをされる方がいましたら食事の心配はまずいらないと思ってもいいです。

 それと水は各村に必ずひとつは奇麗な水場がありますので心配はいりません。泊まるところもほとんど民泊で切り抜けられます。6、7、8月は村が一番美しくなる時なので見所満載です。ILPも今はカルギルで簡単に取れるようになりました。是非。

 このエリアの宣伝はこのくらいにして、そうラーメンなのだ。日本のインスタントラーメンとほとんど遜色ない味なので僕はよく食する。サムラの店で食べた時は「味薄かったらこれかけて」とケチャップを出されたときには驚いたが、舌の文化の違いであります。

 マサラが基本の食生活なので、どの料理にも大なり小なりそれが入っている。もちろん入ってない料理もあるが、ここの人は毎日食べてもそれはこの地方のソウルフードなので食べ飽きないのである。日本で毎日みそ汁を飲んで飽きないような物なのである。

 でも僕はこっそりチクタン村の近くの売店の男に「来週はシュークリームを仕入れてきて下さい」とお願いして隠れて食べたりする。それと10日に一回ほどのカルギル行きで楽しみなのは焼きそばことチョウメンを食べる事だ。このチョウメンはチベタン・レストランのがやはり絶品だ。

 レストランが入っているビルは一階がパンとケーキ屋の店でお腹が鳴るのをこらえつつ上に上に階段で登っていくとその店はある。これで日本に近い味を胃袋に入れ優しく胃を調整する。

 もうひとつバルティ・バザールというところがあって、トゥクパ屋が鼻先に香りがとどくくらい多く軒を並べており、ここのラーメンことトゥクパはまた逸品だ。西山製麺のような絶妙、繊細な黄色かつややちぢれ麺で僕はいつも瞬殺させられる。

 これに餃子ことモモを載せて狭い店の奥に座りはふはふいいながら食べるのだ。出てくる鼻汁は手鼻でチンしつつ、はふはふ言いながら食べる。麺3とモモ1くらいのペースで常に目の前にモモがある状態でまたはふはふ食べるのだ。あぁ至福の時・・・。

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