Wednesday 4 June 2014

5.インターナショナル・スクール・オブ・イングリッシュ・ランゲージ・ラダック。

ダンマ・ハウスにはインターナショナル・スクール・オブ・イングリッシュ・ランゲージ・ラダックが併設されていて、いつでも英語を学ぶ事ができる。去年の12月から始まったウィンターキャンプは今月の5月でワンタームを終える。学生たちは学校で寝泊まりしながら最低でも一ヶ月、長い学生はワンターム完了で6ヶ月間英語漬けになる。ラダック語は原則禁止だ。食事は自分達で自炊する。多いときは100人もの生徒たちが共同生活をする。部屋は六部屋ほどあるが、多いときには一部屋に数十人もの生徒たちが押し合い圧し合いして眠るのだ。時々には外国人の訪問者もあり、数ヵ月学んでいく、つわものもいる。そして基本的には無料だ。この学校のタイム・スケジュールを気の向くまま書いてみる。





朝6時に起床。

6時に小さな鐘を手にした起こし役の生徒が、各部屋を鐘の音を撒き散らし、寝ている生徒を起こしながら回る。



6時すぎ ジョギング

学生たちはみんな眠たい目をこすりつつ、着の身着のままジョギングに参加する。裏の丘の麓までのたかだか一キロほどの距離だが、酸素量が少ないラダックでのジョギングはやはり疲れる。でも安心してほしい、ほとんどの学生は8割歩きで、2割がジョギングのラダック的ジョギングで終わる。丘の麓までたどり着いたらみんなで円を描き並んで、ストレッチをする。そしてストレッチが終わったら、みんなで手を繋ぎシャウトする。腹の底から大声で叫ぶのだ。



7時 チャンティング メディテーション

仏教の教えを軸としているイングリッシュ・スクールなのであらかじめ前日に学生が仏陀の言葉を本より引用して黒板に書いておく。そして当日に先生であるヴィヴェックがその言葉の意味と本質を学生たちに説明する。例えばこうだ。
Better it is to live one day virtuous and meditative than to live a hundred years immoral and uncontolled.
という仏陀の言葉を前日に学生が書いておいたとする。するとヴィヴェックが"百年もの不道徳でコントロールが効かない生活よりも、正しい行いとメディテイティブな一日のほうが良い"と分かりやすく説明する。そしてこの言葉のもっと深いところに眠る本質的な部分を汲み取ってつまびらかにしていくのだ。



そしてその後にメディテーションに入るのだが、その前にお経が唱えられる。ここではチベット仏教でなく南方系のテーラワーダを基本にしている。

ナモ・タッサ・バガヴァト・アラハト・サンマ・サンモンタッサ
Homage to Him, the Blessed One,The Accomplished One,the Supremely Enightened One!

ブッダン・サラナン・ガッチャーミ
ダンマン・サラナン・ガッチャーミ
サンガン・サラナン・ガッチャーミ
I go for Refuge to the Buddha(The Enlightened One).
I go for Refuge to the Dhamma(His Teaching).
I go for Refuge to the Sanga(His Holy Order).

などのお経をパーリー語に英語を交えいくつか唱える。そして一回の鐘の音とともに静かにメディテーションに入っていく。基本は無になるにではなく、思考を過去におかず、かつ未来にもおかず、振り子時計の振り子のようにならず,今この瞬間の息を吐いたり吸ったりすることに集中する。そして時は留まり、現在いう空間から三回鐘の音が響き、意識は開き、メディテーションは静かに終わる。



8時 朝食

基本的には学生たちが自ら作る。朝はパン、チャパティ、タキ、カンビル、タキを揚げたものなどご飯を以外のものが出ることが多い。それにヨーグルト、ジャム、バター、ダル(豆類の煮込みソース)などが出る。そして飲み物はミルクティーがでることが多い。

I take this food not for beauty or pleasure,but for the sustenance of my body. With this food,I maintain my strength to see the Truth.

Just as my body needs material food for sustenace,my mind needs the food of Dhamma to grow in wisdom and compassion.

May the Triple Gem,the source of inspiration,always be my guiding light.

上記は食事をとる前には必ず唱える言葉だ。”日本の頂きます”により深い意味を持たせた言葉。

10時 モーニング・セッション

ここでは英語の授業が行われるが、仏教とは離れてもっと実質な内容になる。僕たちが一般的に学校で習ってきた、もしくは習っている、もしくは習う内容がすべて英語で行われる。

13時 昼食

学生たちが自分達で作る。ご飯ものが多いがたまに麺もののトゥクパや包みもののモクモク(モモ)などのチベタン餃子が出る。

15時 アフタヌーン・セッション

ここでも仏教とは離れ、純粋に英語の授業が行われる。

16時 ティー・ブレイク

お菓子とミルクティーが出る。

16時30分 ゲーム

英語を基本にしたゲームが行われる。二チームに別れての英単語のしりとりや単語をボードに書いていき一つの文章を作り上げるゲームなど盛りだくさん。時々は英語と関係ないゲームをやることも。

17時 ダンマ・クラス

朝と同じく仏教を軸とした英語を教える。例えば下記のように。
Full moon days
Buddhist Calender
1.May-Vesaka full moon
   thrice bleessed day
   1.Birth
   2.Enlightenment
   3.Mahaparinibbana
2.July full moon day
Dhammacakka pavattana day
3.August-Full moon day
1st Buddist ciuncil
4.October-Full moon day
Pavarana day (end of vasa)
5.March-full moon day
Dhammapada festival(Birth and my beloved teacher )
満月の月は仏教にとって大変大切な月で特に5月、7月、8月、10月、3月は大変需要である等....



20時30分 夕食

ご飯食が多いがたまにトゥクパやモクモクが出ることも。

21時30分 スタディ・ピリオド

ここでも純粋に英語だけの授業が行われる。

22時30分 デブリーフ

この時間が僕にとっての鬼門。
最初は以下の言葉で始める決まりがある。
I hope,all of you,are well and doing good. I would like,all of you,to please focus on what I am going to share now. Learn to treat essential to be essential, unessential to be unessential.
一日の出来事を時系列に沿って英語で発表する。そして今日考えていた事、今日身に付けたスキルを英語で発表する。



23時30分 消灯 就寝

というのをウィンターキャンプでは6ヶ月間、サマーキャンプでは10日間実施される。サマーキャンプは期間が短いので休憩がほとんどなしのタイトなスケジュールで行われ、その中にはトレッキング、ラフティングなどのプログラムも含まれる。すべて基本的には無料。ただしファシリティはあまりよくない。風呂、シャワーなし。工夫すればお湯浴びはできる。一部屋で何人もの学生と共同生活。おもしろいのが時々ムスリムも参加する。将来のラダックを担う人材育成機関でもあるので、とても優秀な学生たちが集まってくる。興味がある方は是非参加してみては!

Dhamma House, Stok, Leh Ladakh, J & K, 194 101, INDIA
Mobile: 91 +9622978828
E-mail: t_n_vivek@yahoo.com
              find.tn.vivek@gmail.com


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