Sunday, 28 February 2010

28.チクタン村の朝

 アザーンの声で僕とジミーは目を覚ました。ラジーの家の真裏にマスジドがあるので、アザーンの声もいっそう大きいのだ。アザーンの声とともに起きる朝は神秘的で、ムスリムを近くに感じる事が出来る貴重な体験だった。山岳地帯の朝は氷点下。この部屋の窓は薄い紙が貼ってあるだけなので、ちょっぴり寒かった。 ラジーの部屋。窓には薄い紙が貼ってある。そこから朝の光が紙を通して差し込む。幻想的な朝だ。 ラジーの部屋。青く塗られている。その...

Saturday, 27 February 2010

27.チクタン村再び

 僕たちはギャル村を後にして、ナミカ・ラの峠を越える。そんなに厳しい峠ではないけれど、標高は3700メートル以上あって峠頂付近はかなり寒い。なんとか峠を越える。カングラル・チェックポストが見えてきた。詰め所は簡易テントで設営されているだけだった。僕らはテントに入って行き、軍人にパーミットのコピーを渡す。チェックポストもパーミットを持っていると簡単に通過できる。この前サンジャクのチェックポストを通過した時とは大違いだ。なによりも、何も...

Friday, 26 February 2010

26.ムルベクとギャル

 僕らは車を走らせる。広い渓谷の中、ムルベク村が見えてきた。 ムルベク村。仏教徒の村だが、ムスリムもたくさん住んでいる。  ムルベク村の中を走る。左手の岩山の上にムルベク・ゴンパが見えてくる。 ムルベク・ゴンパ。日の光を浴びて、岩山の上に佇んでいる。  すぐその先にチョルテンが見えてくる。 チョルテン。古いチョルテンの横に新しいチョルテンがずらりと並ぶ。  ムルベク達磨仏で小休止。観光客であふれている。...

Thursday, 25 February 2010

25.パーミットの取得

 僕たちはカルギルに戻ると、ディストリクト・オフィスの前に車を止めた。僕が車を降りようとした時、ジミーが言った。 「ここは俺一人で行かせてくれ。」  僕は静かにうなずいた。  車の中でジミーを待つ。道行く人々。クラクション。スカーフを頭に巻いた女性。学校が終わって、家に戻る子供たちの集団。店の前でティーを飲んでいる店主。そして青い空。車の窓から僕はぼんやりと眺めている。なんかいいなぁと思う。そうしているうちにジミーが戻ってきた。頭を...

Wednesday, 24 February 2010

24.スル谷

 僕らはバルー村を通ってスル谷へ向かう事にした。空も青く気持ちよかったので、窓を全開にして快適な風を感じながら、車を走らせる。スル谷の道は気持ちいいほど、まっすぐ一直線にのびている。しばらく行くとマンギ村に着いた。 マンギ村。小さくて静かで美しい村。この家は庭に牛を飼っていた。  マンギ村を後にして、車を走らせる。僕たちは左手にスル川を見ながら、しばらく走った。グランタン村に到着した。この村もすごく美しい村だった。僕は村の中を散策する事にした。村の青年が村の中を案内してくれると言う。僕は青年の後に続いた。古いマスジドが大きな木の横に横たわっていた。 今は使われていないマスジド。役目がおわり隠居生活に入っている。彼は木陰で静かに眠っていた。  しばらく行くとグランタン・マスジドが建っていた。緑の庭を目の前にして、太陽に照らされて、その美しいマスジドは建っていた。 グランタン・マスジド。太陽の光の中、その白い帽子をかぶったマスジドはそよ風に吹かれて、気持ち良さそうに建っている。村人の願いも希望も一心に受け、今日も輝いているのだ。  グランタン村の景色がいいところまで連れて行ってもらう。空と山と農地のコントラストが最高だった。 家の後ろに迫り来る山。 山をバックに杏の花が咲き誇っている。 今回村を案内してくれた青年たち。この村を本当に誇りにおもっていた。村を美しいと褒めると、彼らはすごく嬉しそうな顔をした。  グランタン村を後にして車を進める。しばらく行くと大きなプロジェクトが進められている場所にでた。”H.C.C...

Tuesday, 23 February 2010

23.アラウンド・ザ・カルギル

 次の日、僕らはスピーカーから流れるアザーンの声で目を覚ました。ウォッシュルームで体を洗うとすぐに、ホテルをチェックアウトして、僕らは朝食を食べに行く。メインバザール近くの適当な店を探して入ることにした。僕らが決めたのは”スウィート・ショップ・アンド・レストラン”と看板がかかっている入り口を青緑色にペイントしてある小さな店だった。 ブレークファスト・ショップ。メインバザール近くにある小さな店がたくさん集まっている小路。行き交...

Monday, 22 February 2010

22.ホテルにて

 サダは長距離バスの仕事が入ったらしく、くしゃくしゃの笑顔でまた会おうと言うと、行ってしまった。僕とジミーは本日宿泊するホテルを探しまわる。メインマーケットそばスルリバー近くのクラウンホテルに泊まる事にした。ホテルの部屋は広くて窓も大きく、奇麗だったので僕たちは満足した。なんといっても一番満足したのは、広いウォッシュルームが付いていた事だ。僕たちは明日の朝、体を洗う事にした。  「明日の朝、ボーイがバケツにお湯をいれて持って来てくれ...

Sunday, 21 February 2010

21.遠ざかるパーミット

 僕たちは喪失感をかかえて、カルギルメインストリート裏に広がるヨーク・チョス・ダス地区を歩いていた。 カルギルのヨーク・チョス・ダス地区。山の斜面に古い家が広がる。  僕は道ばたの石を蹴りながら言う。 「やっぱり、だめだったなぁ。」  サダが家の軒下に生えている草を引きちぎりながら言う。 「そういえばチクタンエリアは、宿泊している観光客を見た事ないもんな。宿泊施設なんかないし。やっぱり宿泊のパーミットはとれないんじゃないか...
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