
僕は両側を土の壁で囲まれたストクの遊歩道を大きな三つのバックパックを背負って歩いている。雲は低く空は高い。後ろでクラクションがひとつ鳴る。細い道の中、砂煙を高く巻き上げつつ一台の古バスが近づいてくる。僕の横をすり抜けていくそのバスの窓から覗く顔が一様に何かを言う。
「ホンジョ!」「ホンジョ!」
どこかで見た顔がバスの窓に一列に並び、爽やかな歯を見せながら笑っている。僕は再び戻ってきた。仲間たちも再び戻ってきた。明日からダンマ・ハウスことインターナショナル・スクール・オブ・イングリッシュ・スクール・ラダックで始まるDhamma...